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お知らせ

【お知らせ】台湾安全情報(2019年1月~9月)

公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所より、2019年1月から9月に関する統計データ(暫定値)及び
同年7月から9月に発生した事案を基に作成した、台湾の安全情報を以下のとおりお知らせいたします。

1 社会・治安情勢
一部の団体等による抗議活動が散発的に行われているほか、8月には日本台湾交流協会台北事務所前で歴史認識
をめぐって数十名規模の抗議活動が発生していますが、一般市民全般の対日感情が悪化しているとは言えません。
また、台湾の治安が大きく悪化したという状況は認められず、治安情勢は比較的安定していると言えます。

2 犯罪の傾向
(1)主な犯罪の発生件数
内政部警政署の発表によると、2019年1月から9月までの間の刑法犯の発生件数は20万3,059件と、
前年同期(2018年1月から9月までの間)と比較して5.9%減少しています。
統計上は前年より治安の改善が見られますが、引き続き油断することなく、台湾が海外であることを忘れずに
防犯意識を高めていただければと思います。また、主な犯罪の発生件数は以下のとおりですが、
いずれの犯罪類型も前年同期より減少しています。

  刑法犯総数  20万3,059件(前年比 5.9%減)
   うち殺人       225件(同 上 8.2%減)
   うち強盗       135件(同 上14.0%減)
   うち強制性交     154件(同 上13.5%減)
   うち窃盗   3万1,640件(同 上11.5%減)
   うち詐欺   1万7,321件(同 上 1.8%減)

(2)邦人被害の事案

  ア 窃盗
   ○ 車上ねらい
8月、新竹縣において、邦人が車の中に旅券やノートパソコン等を入れていたバッグを置いたまま食事に行ったところ、
車のドアをこじ開けられ、バッグごと盗まれたという事案を把握しています。車上ねらいの被害は本件以外ではほとんど
報告されていませんが、不特定多数の人が車内をのぞき込むことができる路上駐車や貴重品を車内に置いたままにする
ことは避けましょう。また、被害当日には地元の祭りが開催されていたようですが、犯罪グループは、人が多く集まる場所に赴き、
注意力が散漫になっている人を狙って犯行に及びます。各種イベントが行われている会場及びその周辺では、
窃盗の被害に遭わないように所持品の管理には一層留意してください。

   ○ 置引き
9月、台北市内の松山空港において、邦人が財布、旅券等の入ったショルダーバッグを盗まれたという事案を把握しています。
本件は、邦人が知人と談笑しながらキャリーケースに荷物を入れる際に上記バッグをそばに置いていたところ被害に遭ったものです。
空港においても窃盗被害の実例があることを踏まえ、皆様の知人や出張者等が空港に到着し、荷物整理や両替等を行う際には、
所持品の管理に十分に注意するよう促してください。

   ○ スリ
8月、台北市内の龍山寺付近のコンビニエンスストアにおいて、邦人がレジ付近で並んでいたところ、ショルダーバッグの中から
財布を盗まれたという事案を把握しております。本件では、会計待ちで並んでいる最中に数人の者が邦人の背中を突いて前に詰めろ
という仕草で3度促された状況があり、その際にバッグのファスナーを開けられて財布を盗まれたものと思われ、組織的かつ巧妙な
犯行と言えます。また、被害にあって数時間後に財布の中に入っていたクレジットカードの利用停止手続を取ったところ、
既にそのカードが不正に利用されていたことが判明しています。財布の盗難被害に遭った場合には、
クレジットカードの利用停止手続を可能な限り早く行い、二次被害を防ぐことを心掛けましょう。

また、9月に発信した「台湾安全情報(2019年1月~6月)」で、7月上旬に地下鉄中山駅付近でスリの被害に遭った邦人の
事案を紹介しましたが、別の邦人からも同様の被害に遭った旨の情報提供がありました。本件は、5月に中山駅付近を歩いている際に
ショルダーバッグが2回引っ張られる感じを受けたので、確認するとバッグのファスナーが開いていたという事案です。幸いにも
被害品はなく未遂に終わっていますが、情報提供者によると、バッグを確認した際に後ろを振り返るとサングラスをかけた
不審な男がおり、男は邦人と接触した直後に反対方向へ足早に立ち去ったとのことです。

平素より、邦人がよく訪れる國立故宮博物院、忠烈祠、中正紀念堂、龍山寺、永康街、台北101、西門町、士林夜市、饒河夜市、
九フン(「にんべん」に「分」)、鼎泰豐の店舗周辺等の観光地においてスリの被害には留意していただいていますが、
上記のような手口も確認されていることから、人混みの中で他人が突然ぶつかってきたり、体やバッグを不自然に押されたり
触られたりしたときは、すぐに所持品を確認するようにしてください。また、ショルダーバッグを使用する際は、取出し口
(ファスナー部分)を常に胸の前に持ってくるなど、他人に隙を与えないような方法で携帯する工夫をしましょう。

  イ 旅券の紛失
盗難又は遺失の判断がつかないものの、邦人旅行者が旅券を紛失する事案が後を絶ちません。
日本台湾交流協会が把握している旅券の紛失事例を見ると、以下のような特徴が挙げられます。

  ○ 九フンや夜市等の大勢の観光客で混み合う観光地において旅券を紛失する。
  ○ 乗車したタクシー内に旅券が入ったバッグを置き忘れる。
  ○ 空港での両替時に本人確認のために旅券を提示し、そのまま置き忘れる。
  ○ 泥酔するまで酒を飲んだ後に路上で寝込み、旅券入りのバッグを紛失する。
  ○ ナイトクラブに入場する前に旅券を提示し、店内で酔っ払って紛失する。

上記に見られるように、旅券の紛失は所持者本人の不注意によるものが大半を占めます。旅券を紛失した場合、台湾当局への届出
に加え、どうしても急ぎ帰国の必要がある場合には、渡航書等の申請が必要となります。そのためには、戸籍謄本等の入手が
必要となるなど、申請手続には多くの時間と労力を要します。また、日本の旅券は国際的な信用度が高く、紛失した旅券は
偽変造され、不法な出入国等の犯罪や国際テロを助長するおそれがあります。皆様の知人、会社の出張者等が台湾を訪れた際には、
上記の事例を参照しつつ、滞在中の旅券の管理に十分に留意するよう注意を促してください。
   
3 交通事故の傾向

(1)主な統計
内政部警政署の発表によると、2019年1月から9月までの間の交通事故の発生件数は23万2,703件と、
前年同期と比較して0.4%減少しています。また、交通事故の発生件数が前年同期とあまり変わらないにもかかわらず、
死亡者数が約1.25倍に増加しており、前年より交通情勢の悪化が見られます。
日本と台湾の交通事情や習慣の違いを意識するとともに、道路横断時等には周囲の自動車やバイクの走行状況に十分に
留意してください。なお、交通事故に関する主な統計は、以下のとおりです。

  発生件数 23万2,703件(前年比 0.4%減)
  死者数     1,359人(同 上26.0%増)
  負傷者数 30万8,380人(同 上 1.0%減)

(2)邦人被害の事案
7月から9月の間に邦人が交通事故に遭って死亡したり、重傷を負ったりするなどの事案を把握していませんが、
車両の運転時及び歩行時ともに、交通事故に遭わないように引き続き注意するようにしてください。

4 テロ・爆弾事件の発生状況
報告されていません。

5 邦人に関する誘拐・脅迫事件の発生状況
報告されていません。
 
6 日本企業の安全に関する諸問題
報告されていません。

7 海外旅行保険への加入の勧め
最近、台湾を訪れた邦人(特に高齢者)が滞在中に体調を崩して病院に入院し、高額な医療費等(例えば、手術を伴う
1か月程度の入院で約500万円)を支払うなどの事案が多く発生しています。このような場合、海外旅行保険に加入していれば、
病気の際の医療費、移送費等が補償されるほか、保険会社や契約内容によっては、家族の渡航費や台湾において日本語通訳の
手配サービスを受けることも可能となります。皆様の知人、会社の出張者等が台湾を訪れる際には、犯罪被害、交通事故、
突然の体調不良等に備え、可能な限り充実した海外旅行保険に加入するように勧めてください。